くらし情報『クィーンの人生を“生きる”。映画『ボヘミアン・ラプソディ』キャストが語る』

クィーンの人生を“生きる”。映画『ボヘミアン・ラプソディ』キャストが語る

例えば、ライヴ・エイドのシーンでは事前に僕たちはステージ上のバンドの動きをすべてマスターしていた。だから、次の瞬間にどんな動きをして、どんな出来事があるかは完璧に把握していたんだ。次の瞬間に僕は演奏しながら左を向いて、ギターを演奏しているブライアンと目が合うんだ、ってね。では、その瞬間にふたりの間にどんなフィーリングが生まれるのか? そこは映像には写っていない。それぞれの俳優が“役を生きる”瞬間が訪れるんだ」

マレックは、ふたりと同じ準備を積んだ上に、さらに役を深めなければならなかった。本作にはフレディが成功したにも関わらず孤独や哀しみを深めていく場面や、自分が両性愛者であることに気づく場面、自身のキャリアについて考え、苦しむ場面が丁寧に描かれているからだ。「多くの俳優にとって、自分を捨てて、役に“なりきる”ことはゴールだと思われているけど、僕は自分とフレディを結びつけて演じたかった。でも、彼が大きなステージに立っている映像を見ると“絶対にこんな風にはなれない!”って思ってしまう(笑)。
でも、彼が抱えている葛藤は、僕にも理解できると思ったんだ。彼は移民であり、マイノリティであり、あの時代の空気や常識と対立し、やがて克服した。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.