現代を代表する作曲家モリコーネとカプースチンが相次いで逝去
7月の音楽界は、相次ぐ大物の訃報によって悲しみに包まれている。20世紀を代表する映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ(1928-2020)と、ジャズテイストのクラシックによって一斉を風靡したロシアのコンポーザー・ピアニスト、ニコライ・カプースチン(1937-2020)がこの世を去ったのだ。
“イタリア製西部劇”マカロニウエスタンの代表作『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』の奇抜な音楽から、世界中が涙した『ニュー・シネマ・パラダイス』や『海の上のピアニスト』などのセンチメンタルなメロディによって、映画界に一時代を築いたモリコーネは、その生涯に400本以上の映画音楽を手掛けたと言われている。日本との関係も深く、自作自演による来日公演を行なったほか、2003年のNHK大河ドラマ『武蔵MUSASHI』の音楽を担当したことも記憶に残る。
ニコライ・カプースチン
一方のカプースチンは、2000年に発売された旧ソ連時代のアルバムによって日本に紹介された遅咲きのアーティストだ。圧倒的な超絶技巧を駆使したジャズテイストの音楽は、ピアノファンを魅了。クラシック界に新風をもたらしたことが思い出される。
新型コロナ感染拡大の影響によって自宅で過ごすことが長くなった今日このごろ。2人の作曲家が遺した素晴らしい作品の数々に改めて注目してみたい。
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