静嘉堂所蔵作品全51件を史上初の一挙公開!『民藝SHOCK!!―没後60年 静嘉堂の河井寬次郎』9月5日から
大正・昭和期を代表する陶芸家・河井寬次郎(1890-1966)の没後60年を記念し、静嘉堂が所蔵する彼の作品全51件を、初めて一挙公開する展覧会が、9月5日(土)より静嘉堂@丸の内にて開催される。
今からおよそ100年前の大正14年(1925)、柳宗悦や濱田庄司とともに「民藝」(=民衆的工藝)の語を生み出し、「用の美」を意識したやきものの創作で知られる河井寬次郎。日本伝世の茶道具や、中国陶磁コレクションが注目されることの多い静嘉堂だが、実は近代陶芸の巨匠である寬次郎の作品なども所蔵する。その大部分が、彼が民藝運動の中心メンバーとして活躍し始めた昭和初期の作品で、3期に区分される彼の作陶の中期、すなわち暮らしの中に溶け込む「用の美」の作品を制作していた時期だ。
河井寬次郎《紫紅瓜壺》 昭和4年(1929)頃 静嘉堂文庫美術館蔵
同展では、まず、盟友・濱田庄司が英国からもたらしたスリップウェアに衝撃を受けて、寬次郎が挑んだ「流し薬」や「流し描」をはじめ、海鼠釉、辰砂、染付、青瓷(青磁)、鉄薬など、彼の中期を代表するさまざまな技法の作品を紹介する。
《赤土部灰釉徳利》 丹波江戸時代(17~18世紀)静嘉堂文庫美術館蔵
また「李朝」の名で親しまれる朝鮮王朝時代の陶磁器をはじめ、日本の丹波焼や瀬戸焼など、柳宗悦らが提唱した「用の美」をそなえたやきものと寬次郎の作品を比較。これまで公開されることが少なかった日本各地の民窯や、韓国、中国の古陶磁とともに、寬次郎の古陶磁研究の成果も紹介する。
河井寬次郎《曜変壺》昭和2~3年(1927~28)頃静嘉堂文庫美術館蔵
寬次郎が活躍をはじめた大正末期は、中国大陸に列強が進出し、清朝の宮廷や貴族たちの宝物が流出した時期でもある。
静嘉堂の中国陶磁コレクションも、この時期に完成した。同展では、唐三彩や宋磁の影響が見られる寬次郎の作品とともに、館蔵の唐三彩や宋磁の名品を紹介。さらに静嘉堂が誇る国宝《曜変天目(稲葉天目)》と、寬次郎が「曜変」と冠した2点の作品も展示される。<開催情報>
『民藝SHOCK!!―没後60年 静嘉堂の河井寬次郎』
会期:2026年9月5日(土)~11月8日(日)※会期中、一部作品の展示替えあり
会場:静嘉堂@丸の内
休館日:月曜、9月24日(木)、10月13日(火)(※ただし9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)は開館)
時間:10:00~17:00(※9 月23 日(水・祝)、10 月28 日(水)は~20:00、11 月6 日(金)、11 月7 日(土)は~19:00)、※入館は閉館の30分前まで
料金:一般1,500円、大高生1,000円、中学生以下無料
公式サイト:
https://www.seikado.or.jp