国宝・重文から幻の逸品まで三井家秘蔵の名碗が集結!『館蔵の茶碗100撰―国宝から手造茶碗まで―』
2026年9月12日(土)より、三井記念美術館で『館蔵の茶碗100撰―国宝から手造茶碗まで―』が開催される。江戸から昭和まで300年以上にわたって収集されてきた三井家の茶碗200件の中から、国宝・重要文化財を含む名品、優品、三井家ゆかりの茶碗など選りすぐりの100件を、三井家ならではの歴史とともに紹介する展覧会だ。
重要文化財中興名物玳皮盞(鸞天目)南宋時代・12 ~ 13世紀三井記念美術館蔵
「唐物茶碗」「高麗茶碗」「和物茶碗」に加え、「樂の茶碗」「永樂の茶碗」「手造茶碗」と多彩な切り口から紹介する同展では、まず、南宋時代に中国浙江省で焼かれた天目で小堀遠州由来の《中興名物玳皮盞(鸞天目)》や、本阿弥光悦作《黒樂茶碗 銘雨雲》、さらに千利休ゆかりとされる《古三島茶碗(二徳三島)》、伝古田織部所持の《大井戸茶碗 銘須弥(別銘十文字)》など、茶の湯の歴史を彩ってきた、同館を代表する名碗を紹介。
重要文化財黒樂茶碗銘俊寛樂長次郎作桃山時代・16世紀三井記念美術館蔵
さらに日本で焼かれた和物茶碗で国宝に指定されている2碗のうちの一つ、国宝《志野茶碗 銘卯花墻》が登場する。こちらは、轆轤で挽いた半筒形をあえて歪め、箆削りを施し、鉄絵による垣根文様に志野釉を掛けた桃山時代の名作だ。
このほか、唐物茶碗、高麗茶碗、和物茶碗の名品がほぼ時代順で紹介されるが、三井家とゆかり深い、樂家と永樂家の茶碗にも焦点をあてる。前者は千利休の美意識と創意を体現した代々千家茶道の陶家、後者は初代を室町時代に遡る焼物師で、三井家とは十代了全から十六代即全までが交流した。とりわけ十一代保全と十二代和全の時代の交流は盛んで、館が所蔵する彼らの作品は150件にのぼるという。
同展では、この2人の作品に限り、32件を紹介。弘化4年(1847)の暮れ、北三井家七代高就の還暦年賀の祝いに保全が贈った三井家の家紋・四ツ目結を配した茶碗《金襴手四ツ目結桐紋天目》なども公開する。
赤樂茶碗銘再来三井高利所持樂道入作江戸時代・17世紀三井記念美術館蔵
<開催情報>
『館蔵の茶碗100撰 ―国宝から手造茶碗まで』
会期:2026年9月12日(土)~11月23日(月・祝)
会場:三井記念美術館
時間:10:00~17:00(入館は~16:30)
休館日:月曜、10月13日(火)(※ただし9月21日(月)、10月12日(月)、11月2日(月)、23日(月)は開館)
料金:一般1,200円、大学・高校生700円、中学生以下無料
公式サイト:
https://www.mitsui-museum.jp