人と人の関わりが激変した時代におくるiaku『The last night recipie』開幕
人と人の議論や口喧嘩を覗き見するような感覚を抱かせる演劇ユニットiakuの最新作『The last night recipie』が本日10月28日(水)に開幕する。
iakuは、劇作家・横山拓也による演劇ユニット。横山のオリジナル作品を日本各地で発表していくこと、また各地域の演劇(作品および情報等)を関西に呼び込む橋渡し役になることを目指して、関西弁口語による緻密な会話劇を展開してきた。カフェやギャラリーで紡ぐ濃密な劇空間も、大きなホールで行う作り込まれた大規模公演も、交互にこなす実力派である。
本公演に向けての公式サイトには、コロナ禍を受けての横山の苦悶が入念に綴られている。「『ぜひ観に来てください!』とすら言いづらく、そもそも客席数も半分に減らす予定なので、宣伝そのものに矛盾が生じかけています」という葛藤に満ちた宣伝文だ。
コロナの3文字にまつわるたくさんの矛盾。それでも演劇を辞めないのは、これからも演劇を続けてゆくためであると横山。
「これまでの人生でやってきたように、選択、判断、決定をしなければいけない」と前進を決断した。そんな彼らが今回おくるのは、妻を亡くした男に押し寄せる人間関係の物語である。