『歌川広景 お笑い江戸名所』11月14日から SNSで大バズり? ユーモアあふれる「江戸名所道戯尽」全50点を一挙公開
浮世絵専門の美術館、太田記念美術館で11月14日(金)〜12月14日(日)、『歌川広景お笑い江戸名所』が開催される。
歌川広景(ひろかげ)と聞いてピンと来なくても心配ご無用。文字通り歌川広重の門人だが、活動期間は3年弱と短く、どのような人物か、その正体は謎に包まれている。そんな江戸時代の無名の絵師が、太田記念美術館のSNSで人気を集めているというのだ。
師・歌川広重の代表作といえばご存知「東海道五拾三次之内」だ。対して広景の代表作は「江戸名所道戯尽(えどめいしょどうげづくし」。幕末の江戸名所を舞台とした全50点からなるシリーズで、雪道ですってんころりんと豪快に転ぶ江戸っ子、達磨の形をした巨大な雪ダルマなど、思わず笑いがこぼれる場面が描かれている。画面をよく見ると、「橋から川に飛び込むふんどし一丁の男たち。
橋の下にいたスイカ売りの舟に当たってスイカが割れる」など、一枚の絵の中でストーリーが展開されている。
歌川広景《江戸名所道戯尽廿二御蔵前の雪》
「蕎麦屋が犬に噛まれ、出前の蕎麦をお侍が被ってしまう」など、日常に起きるハプニングの数々。描いているうちにナンセンスなユーモアが連鎖していったのだろうか。何点も眺めていると、ともすれば他者のちょっとした失敗にも不寛容な現代に、腹を抱えて笑う江戸っ子たちがおおらかに見えてくる。
太田記念美術館では2017年にも歌川広景にスポットを当てた展覧会を開催しており、「江戸名所道戯尽」全50点を公開するのは8年ぶりとなる。SNSで話題を集めた作品からまだ知られていないレアな作品まで、広景の世界が時空を超えて楽しめそうだ。また、広重のもうひとりの弟子・二代歌川広重の作品20点も紹介。広重一門の世界が味わえるこの展覧会、太田記念美術館にまだ足を運んだことがないという人にもオススメしたい。
二代歌川広重《名所江戸百景 赤坂桐畑雨中夕けい》
<開催情報>
『歌川広景お笑い江戸名所』
会期:2025年11月14日(金)~12月14日(日)
会場:太田記念美術館
時間:10:30~17:30(入館17:00まで)
休館日:月曜(11月24日は開館)、11月25日(火)
料金:一般1,000円、大高700円
公式サイト: https://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
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