「東京・春・音楽祭/川口成彦(フォルテピアノ)協奏曲の夕べ」 モーツァルトやベートーヴェンが生きた時代の響きを堪能
(C)Fumitaka Saito
2018年にワルシャワで開催された第1回「ショパン国際フォルテ・ピアノ・コンクール」において、見事第2位に輝いたことが記憶に新しい川口成彦。一躍時代の寵児となった川口が「東京・春・音楽祭2020」で披露してくれるのは、モーツァルトとベートーヴェンの協奏曲だ。現代ピアノの登場によって過去の楽器となった感のあるフォルテピアノだったが、近年盛んになったオリジナル楽器(ピリオド楽器)演奏復興活動によって再び注目が集まっている。その理由は、現代ピアノには無い優しく繊細な響きが、モーツァルトやベートーヴェンが活躍していた時代の響きにほかならないからだ。
共演するオーケストラももちろんオリジナル楽器を使用する“古楽オーケストラ”だけに、時代の息吹を感じる清々しい演奏が期待できそう。ちなみに川口の使用楽器は「A.ヴァルター/1795年モデル」。
200年以上の時を超えた素敵な世界を探訪したい。
●公演概要
4月1日(水)東京文化会館 小ホール
「川口成彦~協奏曲の夕べピリオド楽器で聴くモーツァルト&ベートーヴェン/東京・春・音楽祭2020」
●川口成彦(フォルテピアノ)