2022年4月3日 20:00
「自慢の相方を持ちました」さくらしめじが青春群像劇で表現した、音楽への強い思いと成長
解散を取り消させようと説得を試みる雅功、それを拒否する彪我。2人の心が反発し合う。
自分の部屋に戻ってしまった彪我。雅功はリビングでひとり曲を作り始める。これまでは彪我が曲を作っていた。だから、自分で作ろうとしても、うまくいかない。
「できねぇよ、ひとりじゃ……」
うなだれる雅功から伝わるのは、寂しさ。そしてギターを鳴らす。
雅功の弾き語りで「朝が来る前に」。
雅功から彪我への歌に聞こえてしまって切ない。
「言葉だけじゃどうしても足りないんだ伝えたいことが山ほどあるから」
2人には伝えきられない想いがたくさんあって、お互いにきっと抱えたままなんだろう、ということがわかる。
そのまま「きみでした」へ。上手からは彪我が出てきて、ステージに腰を下ろして2人で一緒に歌う。でも、2人でいるようには感じられなくて、それぞれの寂しさが描かれているような。続いて、「だるまさんがころんだ」。2人の視線は交わらないけれど、ときどき雅功が上手へ視線を向ける。
もしかしたら、自然な視線の動きなのかもしれないけれど、セリフがないのに、一緒に音楽を続けたいという、まだ雅功の一方通行の気持ちが伝わってくる。
では、彪我はもう音楽をやりたくないのか――。