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稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕

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稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕


第2次世界大戦前、そして大戦後にイギリスで俳優・作家・脚本家・演出家と多彩な活躍を見せたノエル・カワード。彼が1939年に初演した『プレゼント・ラフター』は、スター俳優であるギャリー・エッセンディーンの自宅を舞台に繰り広げられるコメディー。ギャリーを演じるのは、稲垣吾郎。倉科カナをはじめとする個性の強い共演者たちと共に、演出・小山ゆうなのもとでどのような表情を見せるのだろうか。初日前日である2月6日に行われた開幕前会見、そして第1幕の公開舞台稽古の模様をお伝えする。

翻弄される稲垣ギャリーを軸に、人物造形を積み重ねた上質なコメディー

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕

PARCO PRODUCE 2026『プレゼント・ラフター』開幕前会見より
稲垣と倉科は今回初共演。カワードについて勉強会を行ったり、MBTI診断について話題にしたり(ちなみに稲垣は「擁護者」、倉科は「運動家」とのこと)、さまざまに語り合いながら皆で創っていったという。その様子を、小山は「現象の面白さというよりは人物を深く掘り下げて『この人がこれを言うから面白い』という種類のコメディー。
出演者は膨大なセリフと格闘しながら、人物像の掘り下げに時間をかけてていねいに積み上げて創ってきた」と語る。さらに「キャスト一人ひとりがめちゃめちゃパワフルで、アイディアもたくさんある。稲垣さんのギャリーも本当にぴったりで素敵」とした。

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕

小山ゆうな(演出)
ギャリーの妻・リズを演じる倉科は、「(リズは)ビジネスパートナーでもあり、とてもクレバーな女性。リズの頭の回転の速さに追いついていけなくて苦戦したけれど、稲垣さんがリーダーシップを発揮してくださって楽しい夫婦が出来上がった」という。

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕

倉科カナ
そんな稲垣にとって、倉科は「笑顔が素敵で爽やか」で、世の男性にも女性にも好かれてうらやましいそう。「僕、生まれ変わったら倉科さんになりたい」という発言まで飛び出した。一方で、「舞台をやっていきたいと思うようになったのは、20代前半でPARCO劇場に立たせていただいてから」と劇場への思い入れも口にする。
ギャリーという役はスターだけあって彼のもとにやって来る男性も女性も惹きつける一方、どこか孤独で「僕にぴったりですね(笑)」などと取材陣の笑いを誘う。「いろいろな面で本当に魅力的で、自意識過剰なところもあったり、それがたまに爆発してヒステリックになったり。演劇の世界で自分を解放して、とても楽しくやらせていただいている」と語る。

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕

稲垣吾郎
さらに「80年以上前の作品ですが、現代でも通じる普遍的なテーマで今の皆さんにも楽しんでいただける、とても楽しいコメディー。劇場に来て、たくさん笑って楽しんでいただけることを願っております」とした。

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕


その後披露された第1幕は、まさにその言葉通り。舞台であるギャリー宅のリビングにまず現れるのは、彼と一夜を共にしたファンのダフネ(白河れい)。そして家政婦のミス・エリクソン(広岡由里子)、付き人兼使用人のフレッド(中谷優心)、秘書のモニカ(桑原裕子)と、個性の強い人々が次々に登場する。
ギャリーはもうすぐ舞台公演でアフリカに旅発つというせわしない状況のなか、ダフネをあしらうのに苦労したり、脚本家志望の青年ローランド(望月歩)がおしかけてきたり。ギャリーのエージェントであるヘンリー(金子岳憲)、演劇プロデューサーのモリス(浜田信也)、ヘンリーの妻ジョアンナ(黒谷友香)とは、公演のこともさておき女性関係でもややこしい状況になっていく。

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕


アパートメントのブザーが鳴るたび、観客は次に誰が現れ何が起こるのかとドキドキワクワク。振り回される稲垣の奮闘ぶりに目を奪われてしまう。スター俳優の裏側を多彩な表情で魅せる姿は、役者としての懐の深さが表れていてさすが。さらに、初登場でのパジャマスタイルから始まってスタイリッシュなイブニングやタキシードまで、登場するたびにさまざまな衣裳を見せてくれて目にも楽しい。
稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕

稲垣吾郎「僕にぴったりですね(笑)」――スター俳優の孤独を演じる『プレゼント・ラフター』開幕


また、ギャリーと共にその場をうまくさばこうと四苦八苦するのが妻のリズと秘書のモニカ。倉科と桑原のコメディーセンスがいきいきと発揮され、場のテンポや空気感をリードしているように感じた。
クセの強いキャラクター性で目を引く中谷・広岡、華やかさと艶やかさでギャリーも観客も惑わす白河・黒谷、どちらかといえばギャリーと共に振り回される側として情けない表情も多分に見せる金子・浜田と、登場人物の個性もくっきり。ウェルメイドな大人のコメディーとはこういうことか、と改めて思わされた。

取材・撮影・文:金井まゆみ

<公演情報>
PARCO PRODUCE 2026『プレゼント・ラフター』

作:ノエル・カワード
翻訳:徐賀世子
演出:小山ゆうな

出演:稲垣吾郎/倉科カナ黒谷友香桑原裕子望月歩金子岳憲中谷優心白河れい/浜田信也広岡由里子

【東京公演】
2026年2月7日(土)〜28日(土)
会場:PARCO劇場

【京都公演】
2026年3月4日(水)〜8日(日)
会場:京都劇場

【広島公演】
2026年3月14日(土)・15日(日)
会場:JMSアステールプラザ 大ホール

【福岡公演】
2026年3月20日(金・祝)~22日(日)
会場:福岡市民ホール 中ホール

【仙台(宮城)公演】
2026年3月28日(土)・29日(日)
会場:電力ホール

関連リンク
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/presentlaughter/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2563461&afid=P66)

公式サイト:
https://stage.parco.jp/program/presentlaughter/

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