くらし情報『中世ヨーロッパの写本における豊かな彩飾芸術を紹介 『内藤コレクション 写本 ― いとも優雅なる中世の小宇宙』国立西洋美術館で』

中世ヨーロッパの写本における豊かな彩飾芸術を紹介 『内藤コレクション 写本 ― いとも優雅なる中世の小宇宙』国立西洋美術館で

リュソンの画家彩飾《時祷書零葉》フランス、パリ1405-10年頃内藤コレクション国立西洋美術館蔵


国内美術館における中世ヨーロッパの写本コレクションとしては最大級となる「内藤コレクション」。そのコレクションを中心に、国内の大学図書館の所蔵品も若干数加えた約150点で、写本の役割やその彩飾芸術の魅力を紹介する展覧会が、6月11日(火)から8月25日(日)まで、東京・上野の国立西洋美術館で開催される。
内藤コレクションとは、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史氏が集めたコレクションだ。「零葉」と呼ばれる、写本の本から切り離された1枚1枚の紙葉を中心とするもので、2015年度に国立西洋美術館に一括して寄贈された。その後も2020年にかけて、内藤氏の友人の長沼昭夫氏からの支援を受け、新たに26点が加わっている。
同館では、2019から20年度にかけて、内藤コレクションを紹介する小企画展が3回に分けて開催されたが、コロナ禍ということもあって、展示は小規模なものにとどまったという。こうした事情をふまえて、今回、内藤コレクションの全貌を見せる同館初の大規模な写本展の開催となった。
中世ヨーロッパの写本における豊かな彩飾芸術を紹介 『内藤コレクション 写本 ― いとも優雅なる中世の小宇宙』国立西洋美術館で

《聖書零葉》イングランド1225-35年頃彩色、インク、金/獣皮紙内藤コレクション国立西洋美術館蔵
印刷技術のなかった中世ヨーロッパでは、写本は人々の信仰を支え、知の伝達を担う主要な媒体だった。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.