バロック音楽の楽しみがここに! 第103回 グローバルクラシックコンサート
クラシック音楽の歴史の中でも、最も古い時代に分類されるバロック時代。中世・ルネサンスなどと共に「古楽(アーリーミュージック)」などと呼ばれることの多いバロックの言葉の意味は、「歪んだ真珠」を意味するポルトガル語だ。
アートや建築に音楽など、さまざまな分野へと広がったこの言葉は、当時流行のキーワードとなったことも興味深い。これはまさに、文化の発展途上を意味する言葉であり、完成に至る前の“いびつでバランスの悪い時代”を象徴する言葉だ。そして、その溌剌としたバランスの悪さこそが、バロック時代の面白さに違いない。
そのバロック時代を代表する作曲家が、ヨハン・セバスティアン・バッハ(J.S.バッハ)であることは言うまでもない。21世紀の今においても、“音楽の父”と称えられる彼の存在抜きに、クラシック音楽の歴史は語れない。そのJ.S.バッハが遺した名作の数々をたっぷり堪能しようというコンサートが開催される。
バッハ演奏のスペシャリスト、寺神戸亮(ヴァイオリン)率いる「富山バッハ管弦楽団」が演奏するプログラムは、「管弦楽組曲第2番」「ヴァイオリン協奏曲第1番」「ブランデンブルク協奏曲第5番」