イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル ピアノ界屈指の鬼才が描き出す孤高の世界
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2020年は5年に1度の「ショパン国際ピアノコンクール」開催年に当たる。これまでにアルゲリッチやポリーニにツィメルマンなどなど、クラシック界を代表する名ピアニストを世に送り出してきた同コンクールへの注目度は抜群だ。
過去の栄光の歴史の中にあって一際異色の出来事が、1980年の同コンクールにおける「ポゴレリッチ事件」だ。本選を前にポゴレリッチを落選させたことについての論争と、審査員を努めていたアルゲリッチがこの結果に抗議し、「だって彼は天才よ!」という一言を残して帰国してしまったことによって、ポゴレリッチは一躍時の人となり、その後の活躍の大きな後押しとなったことは忘れられない。そしてその後のポゴレリッチの活躍によって、アルゲリッチの見識がいかに正しかったのかが証明された格好だ。
あれから40年の歳月が過ぎ、今や巨匠の域に足を踏み入れたポゴレリッチの来日公演が目前だ。昨年21年ぶりの新録音を行うなど、新たな歩みを始めた鬼才の今を確かめたい。
公演詳細: http://www.kajimotomusic.com/ivo-pogorelich-2020/
●公演概要
・2月15日(土)