ヴェノムの動きはトム・ハーディにお任せ『ヴェノム:ザ・ラストダンス』製作秘話公開
公開中の映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』より、スタッフからの製作秘話が到着した。
全米では2週連続No.1となり、日本でも初登場1位を記録している本作。ジャーナリストのエディ・ブロックに地球外生命体シンビオートが寄生し誕生したヴェノムは、強靭で真っ黒な肉体と鋭い牙、長く伸びる真っ赤な舌で人を喰らう“最も残虐な悪”であり、マーベルコミックではスパイダーマン最大の宿敵となるダークヒーローだ。
その“ヴェノム”はCGによってスクリーン上に命が吹き込まれたキャラクターで、通常であればCGキャラクターをVFX技術を用いて映像内に登場させる実写映画では、俳優の視線をどこに向けるべきか、キャラクターの位置をマーカーで示しながら撮影を行う。しかし、本作ではマーカーを使用せずに、ヴェノムのいるべき場所はすべてエディを演じるトム・ハーディの演技にゆだねられていたという。
シリーズ3作を通して脚本を手掛け、本作では監督を務めたケリー・マーセルは、『ヴェノム』に携わることになる前からハーディと旧知の仲であり、全幅の信頼を寄せあう最強バディとして本作を作り上げていった。宿主であるエディの身体から顔を伸ばし自由に動き回るヴェノムの位置がハーディの演技にゆだねられたこともこの信頼に後押しされており、マーセルはハーディについて「彼はこのキャラクターを完全に理解している」