2022年3月2日 12:00
Bialystocks、ソールドアウトとなった『Tide Pool』リリース記念ライブの公式レポート到着
続く「All Too Soon」は歌の譜割りがミュージカル調かつ器楽的でユニーク。サポートの山下あすか(Perc/Cho)のコーラスも効いていて、ノワールなジャズにきらめきを一匙振りかけたような洒脱さ。都会的の夜におとぎの国が出現したようなBialystocks独特の音楽観が十二分に堪能できた。
さらに超スローなキック&スネアから始まる「またたき」は全ての音が歌に付かず離れずのいい温度感。シンプルな音像だからこそ、サビでエモーションを開放する甫木元のロングトーンも落差があってカタルシスを生む。また、菊池と秋谷弘大(Key/Cho)が添えるコーラスの完成度も高い。秒針のようなシンバルの刻みから入る「Winter」はスタンダードジャズをアップデートしたようなメロディが心地よい。一聴、ジャンル違いなようなブルージーな鶴田伸雅(Gt)のソロが起点になり、スケールの大きなロックナンバーのエンディングに向かい、バンドスタイルならではのダイナミズムを満喫させてくれた。
続いてピアノループに乗る早口のトーキング風ボーカルに耳目を奪われる「I Don’t Have a Pen」。NTT docomoのWEB CM「正解よりも、楽しいを答えに。」