2020年2月29日 12:00
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)“音楽の『新約聖書』”ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏に挑む!
(C)中村いさむ
“ロシア・ピアニズム”の申し子、イリーナ・メジューエワが、祖国を遠く離れた東京で、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会に挑む。その第1回と第2回公演(同日開催)が目前だ。会場となる東京文化会館は、1997年のイリーナ・メジューエワ日本デビュー公演の会場となった思い出のホール。以来、日本に拠点を据えて幅広い演奏活動を続けてきただけに、公演にかける思いも一際強いに違いない。
第1回公演は、23番『熱情』を筆頭に1番、6番、24番、25番の5曲。そして同じ日の夜公演となる第2回では、21番『ワルトシュタイン』を筆頭に、2番、5番、19番、20番の5曲が披露される。J.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集』が音楽の『旧約聖書』に例えられるのと同様『新約聖書』と称されるベートーヴェンのピアノ・ソナタ32曲。この傑作群を名手イリーナがどのように描き出すのかに注目したい。
●公演概要
・3月7日(土)東京文化会館小ホール
「イリーナ・メジューエワピアノソナタ全曲演奏会第1回、第2回」
・6月13日(土)東京文化会館小ホール
「イリーナ・メジューエワピアノソナタ全曲演奏会第3回、第4回」