くらし情報『柚希礼音がシャンソンの世界に挑んだ一夜限りのリサイタル『REON et Chansons』オフィシャルレポート』

柚希礼音がシャンソンの世界に挑んだ一夜限りのリサイタル『REON et Chansons』オフィシャルレポート

柚希礼音がシャンソンの世界に挑んだ一夜限りのリサイタル『REON et Chansons』オフィシャルレポート


特に、柚希の根っこにある陽性なもの、あくまでも前向きなパッションとエネルギーが、悲恋や、人生の哀歓を描いた楽曲であっても、「でももう一日生きてみよう」「いつか必ず夜は明ける」に通じる希望を、どこかで必ず内包していることが、全く新しい、柚希礼音が歌うならではのシャンソンとして、温かく心を満たしてくれるのに驚かされた。それはまさに柚希の人生が投影されている歌、「心に響く歌」に他ならなかった。

その感触は「愛の讃歌」で高らかに締めくくられた越路吹雪の人生を追ったパートから、男役時代を回顧するのではなく、いまの柚希が柔らかに着こなすタキシード姿で、市場俊生、牧田リュウ平、鑓水海人、渡辺謙典の粒ぞろいなダンサーと共に歌い踊る、あたかもフィナーレナンバーのような後半で更に鮮明になった。「そして今は」「I Love Paris」の小粋な歌とダンスは、柚希が卓越したダンス力をも歌の表現のひとつに昇華していることが如実に表れるもので、観客側のボルテージもどんどんあがっていく。一方「愛の幕切れ」の切々とした歌で語る表現は、柚希がシャンソンに対して真摯に全身全霊で取り組んでいることが伝わってくる一篇のドラマのようで、両者のコントラストが素晴らしい。
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