2021年8月12日 18:00
床から天井まで北斎で埋め尽くされた展示空間は圧巻!『北斎づくし』展、東京ミッドタウン・ホールにて開催中
この展示が実現したのは、1500冊以上の《北斎漫画》を所有する浦上蒼穹堂代表・浦上満の全面協力によるもの。また、濃密な北斎の世界に耽溺できるよう設計された、世界的に活躍する建築家・田根剛による斬新な展示空間も見どころのひとつだ。
《北斎漫画》に描かれたユーモラスなふりつけ「踊独稽古」
《北斎漫画》北斎による風神雷神
《北斎漫画》北斎が描く可憐な植物
ユーモラスな人物描写から、迫力ある神々、繊細な植物など《北斎漫画》にはありとあらゆるものが描かれ、日本はもちろん世界でも大人気となっていたのだ。
濃密な《北斎漫画》の展示室を抜けると、《冨嶽三十六景》の全46点を一気に展示。《冨嶽三十六景》はその名の通り当初は三十六点のシリーズものだった。しかし、当時から非常に人気が高く、追加で10点が追加され46点となっている。明るい《北斎漫画》の世界から、色調、空間ともに落ち着いており空間のメリハリも興味深い。
葛飾北斎《冨嶽三十六景》シリーズがずらり
展示風景より《冨嶽三十六景》
展示風景より《冨嶽三十六景》
北斎は浮世絵だけでなく、江戸時代の市民たちに流行したエンターテイメント小説「読本」