上白石萌音、 新たなチャレンジで走り抜けた全国ツアー『yattokosa” Tour 2024-25「kibi」』完走! いきものがかりがゲストで登場した東京公演をレポート【オフィシャルレポート】

Photo:板橋淳一/柴田和彦
2016年のデビュー以降、作品のリリースやライブ活動をコンスタントに続けている上白石萌音。最新アルバム『kibi』を中心とした今回のツアーは、初めて訪れる場所(青森、佐賀、三重、京都、福井、香川、広島)を含んだ自身最多の全10カ所11公演。ツアー終盤となる東京ガーデンシアター公演でも彼女は、こだわり抜いたセットリスト、舞台美術、演出、そして、表情豊かなボーカルによって“歌手・上白石萌音”の世界を表現してみせた。
開演時間を過ぎると、ステージの幕に浮かび上がっていた『“yattokosa”Tour 2024-2025 』の文字が消える。朝の訪れを想起させるイントロに導かれた最初の楽曲は上白石自身が作詞を手がけた「あくび」。〈ねえ今日はもうずっと寝転んでいようよ〉というサビで幕が開くと、椅子に座った上白石萌音の姿が。1番を歌い終わったタイミングでスッと立ち上がり、一礼。客席からは大きな拍手が送られた。
セットリストの中心は、「ある1日の時間の流れの中にある様々な情景や感情の機微を表現した」という最新アルバム『kibi』の楽曲たち。繰り返す日常への愛しさを描いた「Loop」