くらし情報『甲斐さやか作・演出『聖なる怪物』開幕 板尾「あまりお目にかかったことがない幻想的な舞台です」』

2023年3月13日 17:20

甲斐さやか作・演出『聖なる怪物』開幕 板尾「あまりお目にかかったことがない幻想的な舞台です」

舞台『聖なる怪物』ゲネプロより


新進気鋭の女性映画監督・甲斐さやかによるオリジナル脚本で、板尾創路と松田凌がW主演する舞台『聖なる怪物』が、3月10日(金)に新国立劇場 小劇場で開幕した。

初日公演前には、公開ゲネプロと囲み取材会が行われ、板尾、松田に加え、石田ひかり、莉子、朝加真由美が登壇し公演への意気込みを語った。

甲斐にとって初の舞台作品となる本作は『信仰心』、そして『神の存在』を問いかける問題作。教誨のため刑務所を訪れた山川神父が、新たに向き合うことになった死刑囚・町月。その死刑囚は自らのことを“神”と呼んでいた。それ以来、山川の周りで不可解な出来事が起きていく。町月の存在は、果たして“神”か、“ペテン師”か、それとも“怪物”か。強いメッセージ性と鋭い演出で、観客の心を揺さぶる。


甲斐さやか作・演出『聖なる怪物』開幕 板尾「あまりお目にかかったことがない幻想的な舞台です」


板尾が演じる山川神父は、感情の抑揚を抑え、常に穏やかさを漂わせる。一方で、松田が演じる町月は、時に声を荒げ、山川神父を翻弄していく。2人の対比と演技力が光る作品に仕上がっていた。


甲斐さやか作・演出『聖なる怪物』開幕 板尾「あまりお目にかかったことがない幻想的な舞台です」


また、石田は、娘が行方不明となった母親の悲劇、そして母親としての苦悩を丁寧に演じて印象付けた。莉子と朝加は、本作が初舞台。莉子はみずみずしい演技で演じきり、朝加は山川神父に救いを求める加賀谷役で存在感を放った。

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