ゴッホ最晩年の傑作も! 上野の森美術館で『シンシナティ美術館展』が10月10日より開催
2026年10月10日(土)より、上野の森美術館では『シンシナティ美術館展~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~』が開催される。アメリカ・オハイオ州のシンシナティ美術館のコレクションから、19~20世紀を代表する巨匠たちの作品84点を紹介する展覧会だ。
1881年に創立されたシンシナティ美術館は、全米屈指の歴史を誇る美術館のひとつだ。地元市民、とくにシンシナティの地域社会に貢献した女性収集家の寄贈により築かれたコレクションは、現在7万3000点以上に及ぶ。そのなかからヨーロッパの近代美術を紹介する同展の見どころは、コローらのバルビゾン派から、モネやルノワールの印象派、さらにピカソのキュビスムまで、ヨーロッパ近代美術の流れを一望できることにある。
ポール・セザンヌ 《パンと卵のある静物》 1865年 シンシナティ美術館
なかでも注目したいのが、フィンセント・ファン・ゴッホの《ポプラ林の中の二人》だ。1890年、終焉の地オーヴェル=シュル=オワーズで描かれた、彼が生前最後に仕上げた作品のひとつである。またパリに引っ越してきたばかりの頃のセザンヌが描いた《パンと卵のある静物》も見逃せない。
こちらは後に「近代絵画の父」と称される画家が、まだ写実的な表現に取り組んでいた時期の作品で、2022年には画面の下から別の肖像画が発見され、話題となった。
ジェームズ・ティソ 《日本の工芸品を眺める娘たち》 1869年 シンシナティ美術館
日本人がとくに興味深く感じるのは、ジェームズ・ティソの《日本の工芸品を眺める娘たち》に違いない。日本美術を収集し、ジャポニスムを作品に取り入れたティソが、パリの女性たちが日本の工芸品に見入る姿を描いている。当時のヨーロッパを席巻した日本趣味の熱気を伝える一作だ。
フェルディナント・ホドラー 《聖なる時間》 1907–1911年頃 シンシナティ美術館
ほかにも、象徴主義の巨匠フェルディナンド・ホドラーのスピリチュアルな作品や、踊り子の画家ドガによる彫刻など、多彩な作品が公開される同展では、84点中81点が初来日。誰もが知る作家の作品から、日本ではまだ馴染みのない作家の作品まで、アメリカに渡ったヨーロッパ美術の名品を通して、近代美術の流れを改めて俯瞰できる貴重な機会となっている。
<開催情報>
『シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~』
会期:2026年10月10日(土) ~ 2027年1月10日(日)
会場:上野の森美術館
休館日:会期中無休
時間:10:00~17:00(※入館は閉館の30分前まで)
料金:一般2,400円、高校・専門・大学生1,500円、小学・中学生800円
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2668065(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2668065&afid=P66)
公式サイト:
https://www.cincinnati-art2026.jp