2024年4月3日 11:30
映画『君たちはどう生きるか』のゾーンも登場 4月12日より『金曜ロードショーとジブリ展』京都展開催
「金曜ロードショー」と「ジブリ」という少し意外なカップリングを実現した展覧会が、4月12日(金)から6月29日(土)まで、京都市京セラ美術館で開催される。長きにわたって名画を紹介してきたこの番組が始まったのは、実はスタジオジブリが「スタジオ開き」をしたのと同じ1985年。以来、ジブリの多くの作品が番組で紹介されてきた。同展は、この1985年を基点とし、金曜ロードショーの歩みを辿りながらジブリ作品の魅力を紹介する展覧会だ。
金曜ロードショーが初めてジブリ作品を放映したのは、1986年の『風の谷のナウシカ』だった。その後、昭和、平成、令和と続く番組は、ジブリ作品を200回以上も放映してきたというから、この番組を通じて初めてジブリと出会った人も多いに違いない。その歴史がジブリ人気を確立し、作品の評価を不動のものとする一助ともなっているのだ。同展は、その出発点の1985年がどんな時代だったかを振り返りつつ、昭和から令和に至る世相を各時代の記憶と記録から浮き上がらせる試みとなっている。
見どころのひとつは、『風の谷のナウシカ』から『アーヤと魔女』まで、ほぼ全作品の絵コンテの一部が並ぶこと。シーンの流れをコマ割りした絵コンテは、映画の「設計図」