日本美術の知られざる名匠・渡辺省亭 待望の回顧展が3月27日より開催
明治から大正にかけて活躍した渡辺省亭(わたなべ・せいてい1852~1918)の全貌を明らかにする展覧会『渡辺省亭ー欧米を魅了した花鳥画ー』が、3月27日(土)より東京藝術大学大学美術館で開催される。
1878年、万博を機に日本画家として初めてパリに渡り、ドガやマネら印象派の画家たちと交流した経験をもつ渡辺省亭。その繊細で洒脱な花鳥画は、万博への出品やロンドンでの個展などで高い評価を得たという。江戸の美意識を色濃く映し出した情緒あふれる花鳥世界と、突出したデッサン力や描写力を併せ持つ省亭の作品は、ドガをはじめとする印象派の巨匠たちをも驚かせていたのだ。
一方、国内では、国宝・迎賓館赤坂離宮の七宝額原画を描くなどその実力は認められながらも、次第に中央画壇からは距離を置き市井の画家であることを貫いた。同展は“知る人ぞ知る画家”省亭の、美術館では初となる大回顧展。初公開となる個人コレクションのほか、メトロポリタン美術館など海外から里帰りする選りすぐりの作品で、幻の天才絵師の画業を紹介する。
【プレゼント】
『渡辺省亭ー欧米を魅了した花鳥画ー』東京展の招待券を5組10名様にプレゼント!
◆応募方法
ぴあアート編集部Twitterをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。