2021年12月17日 12:00
“ダンス・シアター”『Le Tambour de soie 綾の鼓』(あやのつづみ)上演―この鼓が鳴れば思いを叶えてあげましょう―
国際的に活躍する振付家・舞踊家の伊藤郁女と、ピーター・ブルックと共に創作活動を行ってきた伝説の俳優・笈田ヨシがフランスで創作したダンス・シアター『Le Tambour de soie 綾の鼓』(あやのつづみ)が、SPAC冬の特別公演として、12月18日(土)・19日(日)に静岡芸術劇場(グランシップ内)にて、12月24日(金)~26日(日)にKAAT神奈川芸術劇場にて上演される。本作は昨年フランスで開催された「アヴィニョン芸術週間(UNE SEMAINE D’ART EN AVIGNON)」で世界初演され、大きな話題となった作品だ。
テキスト(物語)を手掛けたのは、数々の映画脚本ほか30年にわたってピーター・ブルックの舞台台本を担当し、今年2月に逝去した脚本家ジャン=クロード・カリエール。その物語は、劇場の舞台を掃除している老人が舞台でリハーサルをしているダンサーに恋するが、思いが成就しない悲劇が描かれる。これは、作者不明とされる能の曲目『綾鼓』と、三島由紀夫が同作を現代に翻案した『近代能楽集』の一作『綾の鼓』からインスピレーションを受けて生み出されたという。
伊藤は「私たちは、ジャン=クロード・カリエールと一緒に三島由紀夫の物語からインスピレーションを受けて新しい作品を創作しました。