祝・開館40周年! ルソー、バスキアから魯山人まで約200点で世田谷美術館の歩みを辿る記念展『開館40周年記念展 世田美のあしあと―暮らしと美術のあいだで』開催
1986年に東京の砧公園内に開館し、2026年に40周年を迎えた東京都の世田谷美術館で、2月21日(土)から4月12日(日)まで、これまで収蔵した作品と諸資料を展観するコレクション展が開催される。開館から現在までの時を振り返るとともに、これからの活動へとつなげていく記念展だ。
美術家など多くの文化人が居住する世田谷区ならではの風土に育まれた世田谷美術館は、1982年に作品収集を始めた。当初は、地域にゆかりのある作家に加え、他の美術館にはない特色あるコレクションとして、素朴派のアンリ・ルソーをはじめとした独学の人々の作品を収集対象とすることが決まっていた。さらに、国内外の近現代美術を中心としてコレクションを充実させ、現在の収蔵作品は約18,000点にのぼる。
舟越桂《夏のシャワー》1985年
活動としては、開館記念展『芸術と素朴』を皮切りにさまざまな切り口の展覧会を開催するほか、演劇、舞踊、音楽のイベント、各種講座やワークショップ、学校との連携事業といった幅広い普及活動を展開してきた。その活動の根底には、人々の暮らしや心に関わる芸術の在り方を探求しようとする姿勢があり、これはまた作品の収集方針にも反映されている。
塔本シスコ《絵を描く私》1993年
今回の展覧会では、国内外の絵画や彫刻、工芸、写真など、多彩な収蔵品約200点が並ぶ。
ルソーやバスキアら独学の作家たちの絵画や立体、世田谷区に在住した荒木経惟(のぶよし)をはじめとする写真家たちが昭和の東京を写した写真、北大路魯山人(ろさんじん)や富本憲吉などが暮らしに美をもたらした工芸作品、世田谷にアトリエを設けた作家たちの多彩な表現など、多様な作品が一堂に会するのが同展の大きな魅力だ。
荒木経惟〈東京物語〉より1988年
もうひとつの見どころは、さまざまなイベントや教育普及活動の記録写真の紹介があること。横尾忠則をはじめとしたアーティストによる公開制作やワークショップ、アフリカの民族音楽の演奏会、美術館の空間を活かしたパフォ―マンスなど、美術館活動の40年の歴史をたどることができるのも興味深い。また来館者が美術館の想い出を記すことで展示に参加する「セタビとワタシ年表」コーナーは、各々が美術館や作品との出会いを振り返るきっかけとなる楽しい展示になりそうだ。
<開催情報>
『ミュージアム コレクション特別篇開館40周年記念世田美のあしあと―暮らしと美術のあいだで』
会期:2026年2月21日(土)〜4月12日(日)
会場:世田谷美術館
時間:10:00~18:00(入場は~17:30)
休館日:月曜、2月24日(火)(※ただし2月23日(月・祝)は開館)
料金:一般220円、大高生170円、65歳以上・中小生・障害者110円
※3月28日(土)、29日(日)は無料観覧日。
公式サイト:
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/