くらし情報『孤独な地縛霊の“眼差し”通じて人間を描く『とりわけ眺めの悪い部屋』山西竜矢×湯川ひなインタビュー』

2021年11月8日 19:30

孤独な地縛霊の“眼差し”通じて人間を描く『とりわけ眺めの悪い部屋』山西竜矢×湯川ひなインタビュー

と信頼度が増しました。

孤独な地縛霊の“眼差し”通じて人間を描く『とりわけ眺めの悪い部屋』山西竜矢×湯川ひなインタビュー

「きれいは汚い、汚いはきれい」なのが、愚かしくも美しい人間

──テーマの着想はどういったところから起こったのでしょうか?

山西幽霊を主人公に、その眼差しを通じて人間を描く物語をやりたい……という思いはずっと抱えていました。ヒトならざる者の目で人間を見つめるからこそ、その生態がハッキリ浮かび上がることってきっとあるだろうな、と。それを夏子の“眼差し”に託しました。彼女は人間の汚さや愚かさを目の当たりにしますが、一方で美しいところも発見する。だから「やるせない」といいますか。

──人間の表裏を浮かび上がらせたい、と感じる理由は?

山西この作品に限らず、僕が自分の創作物で目指したい地点はずっと一緒でして。演劇でも映像でも、伝え方に差はあれど、「きれい」と「汚い」が混在しているのが人間なのではないか、というところに向かっていると思います。
シェイクスピアが『マクベス』の中で「きれいは汚い、汚いはきれい」と書いていたセリフは、自分にとっても大切な考え方です。

いちばんはじめにこの作品の企画書を書いた時に、養老孟司さんがインタビューでお話しされていた言葉を思い出していました。

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