かなり斬新な “タイムループ” 映画の登場！『ペナルティループ』【おとなの映画ガイド】

(C)2023『ペナルティループ』FILM PARTNERS

「またタイムループ系か」と、ちょっと食傷気味の映画ファンも多いだろう。一方で、「えーっ今度はどんな手で」と興味津々の皆さんもいると思う。3月22日(金) に全国公開される、荒木伸二監督の『ペナルティループ』は、その両方の気持ちを満足させてくれそうな、超新味！この発想はなかったし、よくできている。恋人を殺された主人公が、犯人に復讐を果たしたあとタイムループにはまったら……という話だが、事はそう単純ではなく、かなり奥が深いのです。

『ペナルティループ』

日本映画だけでも、2022年にはオフィスでタイムループ騒動が起きる作品『MONDAYS』、23年には京都の老舗旅館が襲われる『リバー、流れないでよ』、そして24年は本作と、毎年話題作が登場する。今やタイムループものは、ゾンビものと並んで、新たな映画“ジャンル”といっていい感じ。クリエイターなら一度はやってみたい、チェレンジ欲をそそられる題材なんだろう。

今回、これに挑戦したのは『人数の町』という“ディストピアミステリー”で長編デビューした、映画を包む独特の世界観が魅力の荒木伸二監督。