三宅亮輔が舞台「365日、36.5℃」で初主演!「この役をやりきったら何でもできる気がする」
僕は身近な死の経験がなかったんですが、段階を踏んで役に入るきっかけになりましたね、あれは」
しかし役作りはそう簡単ではなく、このインタビューの最中も悩みの真っただ中にいた。
「今日で稽古を3日間くらいやっていますけど、正直あんまりというか……どんどんわからなくなる。話自体の理解というより、たぶん輪星という人物に対しての理解がつかめないのかな。なんかこう、わかりそうでわからなくて、でも投げ出す気はもちろんなくて、それはやっていきますけど、やっているうちにわからなくなる。濱田さんと話していると、内容はわかりやすいはずで、演じるポイントもあるはずだけど、わからない。難しいと思わないようにしているけど、難しい。稽古中、なんか物が食べられないんです、今。精神的にお腹がすいてられないのかな。
まあ、帰りに焼肉食べたりしてますが(笑)」
▼稽古中の三宅さん
その中で、一筋の光がチラリと見えたこともあったようで……。
「僕の『わからない』と、輪星の『わからない』がクロスしたんですよ、昨日の稽古で。よくわからないと思いながらしゃべっていたら、最後に『わかんねえ』ってセリフがあって、なんか一瞬、感覚的に自分と役とが合わせられたという確信があった。