くらし情報『ヨーロッパ企画・上田誠「魔窟がそうであるように、演劇も足を運ぶことで観られるものがきっとある」』

2021年12月18日 12:00

ヨーロッパ企画・上田誠「魔窟がそうであるように、演劇も足を運ぶことで観られるものがきっとある」

上田誠


ヨーロッパ企画の第40回公演『九十九龍城(きゅうじゅうくーろんじょう)』が12月18日(土)から2月まで、全11都市を巡演する。

毎年、欠かさずに本公演を行ってきた中で初の“2年ぶり”となる本公演。今年10月には新メンバー・藤谷理子も加入したヨーロッパ企画にとって、今作は「集大成であり、最新形のようなものができつつある」(上田誠)という。

劇団の代表であり、作・演出を手がける上田誠に、作品のことから劇団のことまで話を聞いた。

舞台の構造は『Windows5000』に似たイメージ

――『九十九龍城』というタイトルですが、モチーフになっているのは台湾の九龍城(九龍城砦=巨大なスラム街)ですか?

そうです。ああいう場所が今もある、という設定で、“九十九龍城”というアジア最大の魔窟が舞台になっています。香港で爆破事件が起きて、その犯人グループが九十九龍城に潜んでいるかもしれないということでふたりの刑事が内偵し始める、というようなストーリーです。その捜査の中で、刑事はPCを使って九十九龍城の内部を監視するんですけど、そこでいろんな人の暮らしぶりを目の当たりにし、関わろうとし始めるという構造の話です。

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