2021年8月16日 19:30
Perfume、1年半ぶり有観客ライブで見せた勇気と歓び バックダンサーとの共演や未発表新曲も
禅問答のようなナレーションに気を取られていると、パンとその思考を遮断するように「不自然なガール」が始まり、一気にPerfumeワールドへ。
ここで特筆すべきは、カラフルなパネルを持った何人もの黒子ダンサーが現れたこと。Perfumeのデビュー時からずっと演出・振付を手がけているMIKIKO氏は、ドーム級のステージでさえ3人だけで見せることにこだわってきた。本人たちもそこを誇りにしてきたはず。3人以外の存在の登場は、だから、実に大きな変化なのだ。黒子という匿名的な存在のまま今回の世界観に寄り添う振付を完璧に踊るのは、MIKIKO氏率いるダンスカンパニーELEVEN PLAYの面々。これまでも見えないところでPerfumeのステージを支えていた人たちだ。ふと、人力、共有、共生といった言葉が浮かんだ。
もちろん、何もない世界はいつものように、ライゾマティクスをはじめとしたチームPerfumeが緻密に仕込んだLEDやマッピング、そしてムービーグ・ライトやレーザーで鮮やかに彩られている。「Future Pop」ではアルバムのジャケットが無数の光の糸で再現されたり、「TOKYO GIRL」では未来都市の超高層ビルの屋上で歌ったり。