2023年12月11日 12:00
帰ってきたカウリスマキ!新作『枯れ葉』。細やかな感性と地味派手な映像健在──【おとなの映画ガイド】
早速、この特集上映で『パラダイスの夕暮れ』(1986) を観なおした。カウリスマキが「『枯れ葉』は『パラダイスの夕暮れ 2.0』」と発言しているからだ。いや、驚いた。まさしく『枯れ葉』はこの作品の“バージョン2”だ。やはりブルーカラーのカップルのラブストーリーなのだけれど、37年も前の作品。ヘルシンキの町も、作風、映画への熱い思いも変わっていない。人の普遍的な奥の部分をずっと描いているんだろう。ぶれない監督だな。
文=坂口英明(ぴあ編集部)
(C)Sputnik Photo: Malla Hukkanen
【ぴあ水先案内から】
佐々木俊尚さん(フリージャーナリスト、作家)
「……感情を派手に表に出さない日本人は、フィンランド人に心寄り添いやすいのだ。」
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植草信和さん(フリー編集者、元キネマ旬報編集長)
「……どの角度から見ても唯一無二、まごうかたなきカウリスマキ映画だ……」
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