くらし情報『片岡仁左衛門「悔いのない年でありたいと思います」 玉三郎と18年ぶりの『与話情浮名横櫛』』

2023年4月1日 12:00

片岡仁左衛門「悔いのない年でありたいと思います」 玉三郎と18年ぶりの『与話情浮名横櫛』

だからこそ、そういう方にも『あ、わかると面白いな』と思っていただけるようにしたい。『見染』から『源氏店』を休憩時間を挟んで続けて上演すると、初めて観た方は急に別の狂言が始まったのかと思われてしまうことがある。『赤間別荘』をやることでストーリーをわかっていただけるように」と語る。「歌舞伎は“娯楽”ですから、『始まる前に勉強』をしていただく必要はない。楽しみにきていただきたいですね」

片岡仁左衛門「悔いのない年でありたいと思います」 玉三郎と18年ぶりの『与話情浮名横櫛』


「見染の場」では海岸で出会い、互いに一目ぼれをしたふたりが、「源氏店の場」になるとお富は江戸の商人・和泉屋多左衛門に囲われて暮らしており、傷を負った与三郎は落ちぶれ強請(ゆす)りたかりをして日を送る身の上になっている。確かに別の話が始まったと思われてもおかしくない。「赤間別荘の場」は密会するお富と与三郎が赤間源左衛門一行に見つかり、与三郎は「三十四箇所の刀傷」をつけられる。この場面が入ることで初見でも物語に入りやすくなる。
ただ、演じる側としては、この「赤間別荘」は決まり事がなく「本当に気の合う者同士でないとできない」という難しさがあるようで、「(玉三郎とは)『ここでこうするから、こうしよう』というやり取りがなくてもお互い自然に芝居のキャッチボールができる。

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