2022年3月18日 20:51
トラウデン直美、ウクライナを取材中の日本人監督とオンライン対談「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」イベントで
イベントでは『戦争の狂気中東特派員が見たガザ紛争の現実』の監督で、現在はウクライナで現地取材をしている須賀川拓監督とのオンライン対談も実現。現在、ウクライナ第3の都市・オデッサに滞在中の須賀川監督は「町の様子はいたって平常運転。もちろん悲惨な地域もある」と説明し、「どの戦場でも銃弾が放たれる直前、砲弾が撃ち込まれる直前まで、皆さん普通の生活を送っている。ゼロか100か。瞬間でそこは戦場になり、突如として日常が奪われる。また“慣れて”しまうの戦争の本当の恐ろしさ」と経験を踏まえ、戦地の現実を伝えた。
トラウデンから「危険な取材を続ける理由は?」と問われると、「銃弾が飛び交ったりする、激しい映像を撮りたいわけではない」と回答し、「戦争が始まるとメディアは注目するが、次第に世の中の興味は失われる。実は戦争は終わってからが地獄。
すべてを失った人たちのことをちゃんと伝え続けることで、彼らへの支援につながってほしいと思っている」と取材に対する信念を語っていた。
取材・文・写真=内田涼
「TBSドキュメンタリー映画祭 2022」
3月18日(金)〜3月24日(木)7日間
ヒューマントラストシネマ渋谷(東京)ほか全国順次開催
満席の大盛況となった『ワーニャ』トークイベント付き先行上映レポート