2022年6月24日 19:00
河原雅彦、異色の美術セッ トに「ちょっと引きました」 古川雄輝主演で21年ぶり復活『室温~夜の音楽~』
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)が2001年に作・演出を手がけた戯曲『室温~夜の音楽~』。新演出版で21年ぶりに復活を果たす同作が6月25日、東京・世田谷パブリックシアターで開幕するにあたり、演出の河原雅彦、主演する古川雄輝、共演者の平野綾、音楽と演奏でも参加する浜野謙太が取材に応じ、意気込みを語った。
12年前に起こった凄惨な殺人事件をきっかけに、ひとつの場所に集まってきた人々の奇妙な関係を描き、第五回鶴屋南北戯曲賞を受賞した本作。河原は21年前の初演を観劇していたといい「それ以来、ずっと頭の片隅に残っていた」と強い思い入れ。“湿度”と“見えない部分”をコンセプトにした異色の美術セットについては、「もちろん、すべての打ち合わせに立ち会ってはいるんですが、実際に劇場で見てみると『うわ~』って、ちょっと引きましたね(笑)。すごく個性的なオリジナリティあふれる舞台になるんじゃないかと思っています」と期待を寄せた。
殺人事件に関わる人物・間宮を演じる古川にとっては、2019年の『神の子どもたちはみな踊る』以来約3年ぶりの舞台主演。「久しぶりに見る舞台と客席に、ワクワク感と緊張感を覚えます」