「オリ・ムストネン ピアノリサイタル」 “音楽家大国”フィンランドが生んだ異才とは
(c)Outi Montosen
フィンランドは、人口あたりの音楽家の比率が世界で最も高い国だということを耳にしたことがある。そのフィンランドが生んだ“異才”ムストネンが「東京・春・音楽祭2020」に登場する。
経歴にもある通り、ピアニストであるとともに、作曲家・指揮者としても活躍するムストネンはまさに“音楽家大国”フィンランド音楽界を代表する存在だ。その尖った活動ぶりは、ちょっと普通じゃない過去の来日公演やアルバムの数々からも感じ取れる。
最初の衝撃はベートーヴェンの小品ばかりを収めたアルバムだった。「パガテル作品126」の強烈無比のタッチと切れ味抜群の演奏は今もファンの間での語り草。
来日公演で披露した、バッハとショスタコーヴィチの「前奏曲とフーガ」を交互に奏でるステージにも、単なるピアニストとは一味違うムストネンのこだわりが見えて目からウロコの連続だったことが思い出される。
今回のステージでは一体どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか興味津々。
●公演概要
3月22日(日)東京文化会館小ホール「オリ・ムストネン/東京・春・音楽祭2020」
●オリ・ムストネン(ピアノ)