時間をかけて描かれる進化と成長。『ファンタスティック・ビースト』監督が語る
「1作目は遊び心が満載で、とてもやさしくて軽やかな感じがしたのですが、今回はどちらかというとスリリングな展開になっています。キャラクターのバックストーリーを膨らませて、より掘り下げていった結果、より奥深い仕上がりになりました。JKはかなり壮大なストーリーを練っているようで、少なくとも彼女の中では5作品分のストーリーがあるようです」
つまり、本作は5つある物語の2作目で、まだ見ぬ3作品が控えている。こう書くと“続きもの”のようだが、イェーツ監督は本作から観ても楽しめるよう映画を設計し、待機している作品への期待が大きく膨らむよう演出している。「みんなで話し合って1作ずつバランスを取りながら取り組んでいます。本作から新登場するキャラクターの何人かはおそらく引き続きシリーズに登場するでしょうから、彼らのストーリーラインを膨らませなければならない。と同時に、最後まで説明せずに“どうなるんだろう?”と観客に思わせて、次の『ファンタスティック・ビースト』の世界に戻りたくなるようなものにしなければならない。そのバランスはなかなか難しいものがありました。
しかし、スタジオのみなさんやJK、プロデューサー、脚本家が綿密に話し合ってくれますから、最良のバランスを見つけ出し、壮大な物語を紐解きながらも1作ごとに楽しめる作品に仕上げていきました」