真心ブラザーズ、幸福な春の恒例行事!10人編成“MB’s”の2026年版を観た!【オフィシャルレポート】
2026年4月18日、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて、「真心ブラザーズ ライブ『テナシャス』」が、開催された。
このライブは、真心の1990年代後半の──アルバムで言うと『GREAT ADVENTURE』(1996年)、『I will Survive』(1998年)、『GOOD TIMES』(1999年)の時代の── 10人編成のMB’sでのライブを、年に一回、ホール・サイズで行うという趣旨で、2011年から始まったもの。当初は毎年ではなかったが、続けていくうちに、年に一回・季節は春に固定された。会場は、2023年までは中野サンプラザだったが、会場が閉鎖になったため、2024年からLINE CUBE SHIBUYAに引っ越した。
メンバーは、ドラム須貝直人、ボーカルうつみようこ、MOUNTAIN HORNSの4人=西岡ヒデロー・上石統・首藤晃志・宇田川寅蔵、以上の不動のメンバーと、桜井に「比較的新しいお友達」と紹介された、ベース鹿島達也(2024年から参加)とキーボード渡辺シュンスケ(2025年から参加)、そしてYO-KINGと桜井秀俊の10人。この日も、本編20曲・アンコール2曲の全22曲、2時間強にわたって、渋谷に集まったオーディエンスを魅了し続けた。
ステージ後方上部の、おなじみの「MB’s」のロゴが、「MAGOKORO BROTHERS」のLEDに入れ替わって、「パッチワーク」でライブがスタートする。次の「BABY BABY BABY」を終えたところで、YO-KING、「よかったよ、(メンバー皆が)元気で。
生存確認終了!」と挨拶。桜井は、このLED看板は、豆電球で点灯する前の看板の老朽化のため、新しく作ったことを説明する。「減価償却するまで、やめられませんよ!」。
1990年リリースのセカンド・アルバム『勝訴』の収録曲で、桜井曰く「22歳の頃に書いた悪意の塊の曲」である6曲目の「悪口」は、桜井がハンドマイクでステージの端から端まで動き回りながら熱唱。現在の世情に合わせて歌詞が変えられており、2コーラス目ではボーカルが、語りのような、叫びのような状態になった。
現在の普段のライブでは4人編成で演奏しているが、リリース時は鍵盤・ホーンズ・うつみようこの歌を含む10人編成だった曲。MB’s結成前の、シンプルなバンド・サウンドでレコーディングされたものを、MB’sバージョンにリアレンジした曲。同じく、基本的に4人のバンド・サウンドでアルバムを作るようになった、2005年以降の曲を、MB’sバージョンにした曲。
といった、10人編成ならではの演奏を聴けること・観れることが、このライブのいちばんの魅力だが、ホーンズなしの編成や、真心のふたり+リズム隊+キーボードの5人編成になる曲もある、つまり曲によってさまざまな編成で演奏される、という楽しみもある。今年は8曲目の「S.B.T.」で、YO-KINGがベースを弾いてトリオ編成で演奏する、というスタイルも、披露された。
9曲目の「人間はもう終わりだ!」は、YO-KINGもギターを弾く4人編成。25年前の曲だが、<平和なんかひとりのバカがぶっこわす/俺は暴力が怖くて眠れねえ>というラインは、「今でも」というより、「今だからなお」リアルに響いた。
中盤のブロックでは、女性シンガーの曲をカバーしたアルバム『PACK TO THE FUTURE』から、「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)と「ゆ・れ・て湘南」(石川秀美)も歌われる。曲に入る前に、「5〜6年前に出したカバー・アルバムから」と言ったら、桜井に「違う、10年前」と訂正されたYO-KING、時の流れの速さに驚く。「木綿のハンカチーフ」では、桜井得意のラップ・スチール・ギターが聴けた。ほかにも、5曲目の「Boy」や、10曲目の「チャンス」など、普段はなかなかライブで演奏されない、レアな曲も披露された。
10人編成に戻っての14曲目「サティスファクション」でオーディエンスを踊らせたあと、桜井、インスタグラムで予告していたように、新曲を作ってきたことを報告する。ホーンもばりばり入ったご機嫌なブギをやりたい、それに看板も新しくしちゃったし、もっともっと俺たちがんばんなきゃいけないなということで、ワーキング・ソングを書いた、とのこと。みんなとコール&レスポンスがしたい、と、オーディエンスに歌詞を教えてちょっと練習してから、その新曲「ロードーブギ!」に入る。桜井とYO-KINGがリレーでリードボーカルをとり、オーディエンスとのコール&レスポンスも、きれいに決まった。なお、「次いつやるのかわかんない」(桜井)だそうで、リリース等の予定は特にないようだ。
「どか~ん」を経て、「真心にはめずらしく、みなさん大いに歌っていただきたい曲をお届けします!」と桜井が叫んで「新しい夜明け」へ。そして、「ENDLESS SUMMER NUDE」「愛」「拝啓、ジョン・レノン」と、まさにこの編成で聴きたい曲の連打でピークを迎え、本編が終了する。ラストの「拝啓、ジョン・レノン」は、「CDよりイントロ倍でお届けします!」(桜井)という特別バージョンだった。
アンコールは、YO-KINGのハープから入った「空にまいあがれ」。そして、「見てのとおり我々とても元気なので、今年度も活動をしまくりたいと思っております!」という桜井の宣言から、グッズの宣伝や、毎年恒例の弾き語りツアー『真心道中歌栗毛』の告知などのあと、次回の『真心フォーク村』の開催が、ここで発表された。タイトルは『青山フォーク村』で、6月27日(土)日本青年館ホール、今回のゲストは仲井戸”CHABO”麗市、中納良恵(EGO-WRAPPIN’)、はっとり(マカロニえんぴつ)。
改めてメンバーをひとりずつ紹介してから、「じゃあ今年もあの曲で締めますかね。せえの!」(桜井)と、最後にオーディエンスに「RELAX〜OPEN〜ENJOY」が贈られた。
この日のライブの模様は、6月16日(火)の22:00〜23:30に、スペースシャワーTVで放送される(リピート放送もあり、7月予定)。
そして、先に書いた弾き語りツアー『真心道中歌栗毛』は、4月30日(木)の神奈川にぎわい座からスタートする。
<公演概要>
真心ブラザーズ ライブ『テナシャス』
4月18日 東京・LINE CUBE SHIBUYA