小林亮太&山田健登、渡邉蒼&島太星 “生き別れた双子”Wキャストが勢ぞろい『ブラッド・ブラザーズ』会見で生歌唱も披露
ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』の製作発表記者会見が2月2日、都内で行われ、小林亮太と渡邉蒼(ミッキー役/Wキャスト)、山田健登と島太星(エディ役/Wキャスト)、共演する瀬奈じゅん、安蘭けい、演出の日澤雄介が出席。会見では、小林、渡邉、山田、島の4名が本番では見られない特別編成で劇中歌「あいつに」を生歌唱した。
小林亮太と山田健登。劇中歌「あいつに」をWキャストで披露
島太星と渡邉蒼
数奇な運命に翻弄される、生き別れた双子のミッキーとエディが歩む波乱の人生を描く本作。1983年の英初演を皮切りに、ウエストエンド、ブロードウェイをはじめ、ドイツ、オーストラリア、韓国など、現在も世界各国で上演されており、今回、東宝製作作品としては約17年ぶりに、日本版を東京・シアタークリエにて上演する。
小林は、自身が演じるミッキーについて「苦しさにめげず、人生に立ち向かって、謳歌して生きている。子どもとか大人ではなく、ひとりの人間として魅力的」だとコメント。同じくミッキー役の渡邉は「自分が思うカッコ良さや面白さに対して、ストイックに向き合っていくのは大人顔負け」だと役柄を語り、「そこがすごい可愛くて、そういう部分を僕も常に持ち続けたい」と意気込んだ。
エディとの関係性を問われると、小林は「エディがいることで、自分を肯定できる。そんな存在で、目と目で通じ合って生きていける、最高の友だち」、渡邉は「生き別れた双子ですけど、ミッキーが持っていないものをエディが運んでくれる。そんな絶対に一緒にいるべき存在」だと答えていた。
また、小林はWキャストでの上演については「(渡邉&島に対し)うわ~、いいな、って、どこかに嫉妬もありますが、それが僕ら(小林&山田)のことを愛おしく思えるように、いい作用になっている」と話していた。
一方、エディを演じる山田は「島ちゃんとは10代の頃、一緒に音楽活動をしていたが、お芝居している姿を見るのは初めて。それが良くて、人柄がお芝居に出ている。狙って出せるものではない、独特の空気感がある」と、稽古場での島を絶賛。当の島も「レミゼ(マリウスを演じた『レ・ミゼラブル』)の健登のお芝居を見て、本当に素敵で。
健登は裏表がなく、めちゃくちゃ優しい」と、山田の魅力を語った。
瀬奈は子どもに恵まれずエディを引き取る裕福なミセス・ライオンズ、安蘭はミッキーとエディの実母で、苦渋の選択を迫られるミセス・ジョンストンをそれぞれ演じる。同じ2009年に宝塚歌劇団を退団したふたりだが、共演は在団中も含めて、今回が初めてになり「(安蘭の)役に向き合う姿勢と背中を見て、私も頑張らないといけない」(瀬奈)、「初めてなんて、不思議な気がして。初めてとは思えないような、意思疎通ができている。退団は私が半年くらい早いので、先輩風を吹かせます(笑)」(安蘭)と期待を寄せた。
「寓話のようだが、登場人物が1個1個選択しながら、自分で悩んで葛藤して、決断した先になる結末、喜びや悲しみ、憎しみといった人間が持つものを生々しく演出したい」と語る日澤は、成人した俳優が子どもを演じる意図について「子役では意味はなく、大人が演じる大きな必然がある」と説明。「一幕、二幕を通して、自分の子ども時代はどうだったのか、考えてもらえると、どこか必ず“刺さる”ものがあるはず」だと話していた。
会見の最後にはキャストが観客へのメッセージと共に改めて本作への思いを語った。
安蘭は、2003年に本作を観劇した経験を振り返り、「当時は、なんて悲惨な物語なんだろうと思ったし、正直、何を伝えたい作品なのかが分からなかった」と率直な印象を明かす。一方で、今回出演する立場となり、「稽古を重ねる中で、宿命なのか運命なのか、宿命をどう動かすことで運命が変わっていくのか、そんなことを考えるようになった」と語り、「令和の時代に、この作品を皆さまがどう受け止め、どんなメッセージを持ち帰ってくださるのか分からないけれど、何か素敵なものを持って帰っていただけるよう、本番まで大切に積み重ねていきたい」と意気込みを込めた。
瀬名は、自身が特別養子縁組という制度でふたりの子どもを授かった経験に触れ、「血とは何か、血がつながっているということについて、私生活の中で向き合う場面が多くあった」と語った。1人目の際には「すごいね」「偉いね」と言われた一方で、5年後に2人目を迎えた際には「おめでとう」という言葉に変わっていたことを挙げ、「その変化に、世間の感覚が確実に変わってきていることを感じた」とコメント。「この作品は、時代とともに受け取る側の感情も変化していく作品。だからこそ、いま私たちが上演する意味がきっとあると思う。若い皆さんと一緒に、その意味を探りながら、最高の作品に仕上げていきたい」と作品への思いを語った。
続いて、Wキャスト4人が改めて本作の魅力をアピール。
小林は「心にズシリと来る結末だが、その道のりは豊かに観ていただける。ぜひ“あおしま”(渡邉蒼&島太星ペア)、“こばやま”(小林亮太&山田健登ペア)どちらも楽しんでいただければ」、渡邉は「長い間、さまざまな国で上演されているのは、一貫して、人間の心の複雑さ、おかしさや哀れみが色濃く宿された作品だから」と語った。
続いて、山田は「稽古を重ねるたびに、なぜこの作品が長く続いているのか感じる瞬間がたくさんある。僕たちにしかできない表現で、日澤さんの言葉を借りれば“生々しく”誠実に届けていきたい」と抱負を語り、島は「苦しい結末を迎えますけど、僕自身は本当に幸せ」と本作出演への喜びを新たにしていた。
取材・文・撮影:内田涼
<公演情報>
ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』
脚本・作詞・作曲:ウィリー・ラッセル
演出:日澤雄介
翻訳:伊藤美代子
訳詞:小林香
音楽監督:松田眞樹
振付:北尾亘
【キャスト】
ミッキー:小林亮太/渡邉蒼(Wキャスト)
エディ:山田健登/島太星(Wキャスト)
リンダ:小向なる
サミー:秋沢健太朗
ナレーター:東山義久
ミスター・ライオンズ:戸井勝海
ミセス・ライオンズ:瀬奈じゅん
ミセス・ジョンストン:安蘭けい
菊地まさはる白鳥光夏菅井理久田代明※千葉由香莉花咲まこと※平山トオル(※スウィング)
2026年3月9日(月)~4月2日(木)
会場:東京・シアタークリエ
■ツアー公演
2026年4月10日(金)~12日(日)
会場:大阪・サンケイホールブリーゼ
関連リンク
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/bb2026/(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2563485&afid=P66)
公式サイト:
https://www.tohostage.com/blood_brothers/