おとな向け映画ガイド 今週のオススメはこの4作品。
イラストレーション:高松啓二
おとな向け映画ガイド
ぴあ編集部 坂口英明
20/1/20(月)
イラストレーション:高松啓二
イラストレーション:高松啓二
今週公開される作品は20本(ライブビューイング、映画祭を除く)。100スクリーンを超える全国のシネコンで拡大上映されるのは『キャッツ』『サヨナラまでの30分』の2本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が18本です。この中から、おとなの映画ファンにオススメしたい4作品をご紹介します。
『風の電話』
岩手県東部、大槌町に住む庭師が海辺の高台にある自宅の庭に建てた電話ボックス。『風の電話』とよばれています。置かれた電話は繋がっていません。他界した従兄ともう一度話をしたいとの思いで作った、象徴的なボックスです。
その後震災がおき、家族や知り合いを亡くした人たちが、この電話のことを知り、天国へ想いを伝えようと訪れるようになりました。その姿がテレビなどで報道され、話題になりました。年間3万人が訪れる鎮魂の場所です。この電話をモチーフに映画が作られました。
主人公は、大槌で罹災、家族をすべて失い、呉の叔母の家に身を寄せる高校生ハル。