2024年3月7日 10:30
『戦場記者』須賀川監督、取材活動にさらなる意欲「1年1本のペースでやりたい」
今回で4回目を迎える『TBSドキュメンタリー映画祭 2024』で上映される『BORDER 戦場記者 × イスラム国』の完成披露試写会が3月6日に都内で行われ、須賀川拓監督が出席。中東情勢に精通する国際政治学者・高橋和夫氏とともに、戦地取材を通して目にした現地のリアル、危険と隣り合わせの取材の舞台裏を語った。
世界の紛争地域を飛び回るTBS「NEWS23」専属ジャーナリストの須賀川監督は昨年、人気バラエティ番組「クレイジージャーニー」に戦地から生中継で出演し、その緊迫したリポートが大きな反響を呼んだ。最新作『BORDER 戦場記者 × イスラム国』では、シリア奥深くの砂漠にある難民キャンプを取材し、壊滅したと思われていた過激派組織イスラム国の“いま”、その極めて危険な思想にいまだ共鳴する人々がいる現実を克明に映し出す。
須賀川拓監督
取材を行った2019年当時は、「IS(イスラム国)の活動は下火になっていて、支配地域も縮小していたので、話題になりづらかった」と説明。「いろんなところでお話しているが、戦争は終わった後が地獄なんです。ISに関しても、報道が減ったなかで、こんな地獄のような場所があるんだと…」