「北アルプス国際芸術祭2024」11月4日まで開催中 10月12日からは「マームとジプシー」の野外公演「equal」の上演も
を表しており、目には見えない「風」がそこに吹き抜けていることを可視化している。取材時は公民館の手前にある田んぼの稲が風で倒されており、その風景も含めて北アルプスを吹き抜ける風の存在を視覚的に感じさせていた。
ヨウ・ウェンフー〈游文富〉《竹の波》
北アルプスを一望する高台にある大町公園では、船川翔司が《AWHOB-O – ある天気と此性の観察局 – 大町-》と題した作品を設置。北アルプス上空の気象データを取り込み、それに呼応してLEDが光るなど作品に変化がもたらされる。会期中は不定期で作家によるパフォーマンス等も行われる。
船川翔司《AWHOB-O – ある天気と此性の観察局 – 大町-》
■仁科三湖エリア
青木湖、中綱湖、木崎湖と趣の異なる3つの湖を擁する仁科三湖エリア。カナダのアーティスト・ユニット、ケイトリン・RC・ブラウン&ウェイン・ギャレットが青木湖畔にたたずむ仁科神社の森のなかで展開しているのは、14000個もの不要となったメガネの度付きレンズを使ったインスタレーション。レインシャワーのようにも見える作品は、森に差し込む光を反射してキラキラと輝き、さらにひとつひとつ度数の異なるレンズのなかに周囲の景色を多角的に取り込む。