『セールスマンの死』開幕 段田安則らキャストが「生き方が下手」な主人公に思いを寄せる
くらい(笑)。1週間前は大丈夫かなと不安もいっぱいだったが、こうして劇場に入ると、これはそこそこいけるんじゃないかと手応えを感じております。こん身の『セールスマンの死』。数々の名作(舞台化)があったと思いますが、今回も失敗はないと思います」と自信のコメントだった。
ショーン・ホームズによる演出については、「今までにない、でも奇をてらっているわけではなく、本質をついた演出だなと。現実の24時間を描きつつ、私の頭から出る妄想と回想。ここが演出の腕の見せどころだと思いますし、それがうまく視覚的に演出されている」と称賛を送った。
ウィリーの妻・リンダを演じた鈴木は「通し稽古と返し稽古、プレビューとゲネプロ。
舞台の用語の違いも分からないまま、やっていますが、カンパニーの皆さんにただただついていくだけ」と緊張の面持ち。「こんなにさらけ出して、言い合える家族はうらやましい」とローマン家の“喧騒”を語った。「充実した楽しい時間が、さらに深くなり、さらに変化し、1回も頭が休まっていない状態だった。それだけ深い戯曲」と語るのは、ウィリーの長男・ビフを演じる福士。その弟・ハッピーを演じる林は「約1ヶ月間の稽古は、部活のような日々。