2023年8月29日 10:20
『祇園祭礼信仰記 金閣寺』中村米吉扮する雪姫のビジュアル公開
(C)松竹
9月2日(土) より歌舞伎座新開場十周年「秀山祭九月大歌舞伎」が、二世中村吉右衛門三回忌追善興行として開催される。
昼の部では、『祇園祭礼信仰記 金閣寺』を上演。桜が咲き誇る金閣寺を舞台に描かれた、絢爛豪華な義太夫狂言の傑作で、本公演では歌舞伎の「三姫」と呼ばれる女方の大役・雪姫を、中村米吉と中村児太郎がダブルキャストで勤める。
米吉が雪姫を勤めるのは今回が初めてとなり、公演に向けてスチール撮影を実施。撮影現場では、拵えを終えた米吉がカメラの前に立つと周りがぱっと華やぎ、雪姫が縄に縛られる姿や、桜の花びらを集めて爪先で鼠を描く姿など、ひとつひとつの仕草を丁寧に披露した。公開されたスチールには、雪姫の健気さと哀愁、そして芯の強さがしっかりと写し出されており、舞台への期待が高まる写真となっている。
また、7月に重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けた中村歌六が松永大膳を勤め、米吉の雪姫との親子共演にも注目が集まる。
■中村米吉 コメント
【『金閣寺』雪姫のスチール撮影を行っての感想】
以前、ラスベガス公演で雪姫をオマージュしたお役を勤めました。その際、映像とのコラボレーションの為に事前収録があり、雪姫と全く同じ拵えをして爪先鼠のくだりをブルーバックで長時間かけて撮影したのですが、その時と今日の撮影が同じ場所。