2022年3月7日 18:00
色と光に溢れる世界を堪能できる曽谷朝絵展『とことこふわり』3月24日より開催
色彩と光に溢れた作品を制作する現代美術作家、曽谷朝絵の東京では初となる大規模展覧会『とことこふわり』が3月24日(木)から4月4日(月)まで、南青山のスパイラルガーデンで開催される。
曽谷の活動は平面作品のみならず、色彩と空間が共鳴し合うインスタレーションやパブリックアートなど幅広いジャンルに及んでおり、光と色彩に満ちあふれたその作品は、観る者の視覚を越えて身体感覚を呼び起こす。
本展では、会場を曽谷の散歩コースをイメージして構成。コロナ禍で都市の空き地に生い茂るようになった雑草からインスパイアされた作品群、水彩やパステルによる新作のほか、油彩の大作や会場の光溢れるガラス面を生かした新作インスタレーションなど、類まれな色彩感覚を持つ曽谷の多彩な活動を楽しむことができる。
スパイラルガーデンのアトリウムを囲む螺旋状のスロープの壁には、ほぼ実物大の洗面器をモチーフに描かれた《Washbowl》のシリーズが展示される。パステルで描かれた28枚から成るこのシリーズは、水を湛えているものや空っぽのものなど様々な状態の洗面器に光が差し込み乱反射するさまを、夜から朝、昼、夕暮れ、夜と徐々に日が移り変わる様子と、新月から満月までの月の満ち欠けのイメージを重ね合わせているという。