松雪泰子×ソニン×瀧内公美×片桐はいりが織りなす人間ドラマ 岩松了演出『そして春になった』開幕
撮影:宮川舞子
M&Oplaysプロデュース『そして春になった』が本日12月8日に東京・本多劇場にて開幕。出演者からコメントが寄せられた。
本作は、日本のチェーホフと呼ばれ、人間の内部で無意識に動く感情を説明的なせりふを排し、物語の核を隠しながらもリアルに生々しく描き出すことに定評のある、劇作家であり演出家の岩松了待望の新作。ある映画監督の妻である女性と、その監督の愛人であった女優という、かつて一人の男をめぐって憎みあったが時を経て、共感とも友情ともとれる感情を抱くようになったふたりの女による、ダイアローグのような朗読劇のような、モノローグで築かれる回想ドラマが紡ぎ出される。
出演は、松雪泰子、ソニン、瀧内公美、片桐はいりの4名が2組にわかれ、それぞれの『そして春になった』を創り上げる。開幕に際して、岩松、出演者の4名より、下記のコメントが寄せられた。
岩松了(作・演出)
解禁時から変わらず未だ当てはまる冠が見つかっていない、本当にそれくらいあまり見たことのない、珍しい作品になったなと思います。2組の芝居は言葉ではうまく表せませんが、確実に違うものになりました。
松雪さんと片桐さんでは、まったく違うタイプのキャラクターになっているし、ソニンさんと瀧内さんは演劇経験の差がうまく作用しているなと思います。