2024年3月19日 00:00
『テルマエ展』4月6日から 「お風呂文化」を通して古代ローマの暮らしを紹介
《恥じらいのヴィーナス》や《アポロとニンフへの奉納浮彫》など、見応えたっぷりの美術品も登場する。
《恥じらいのヴィーナス》 1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo © Luciano and Marco Pedicin
《アポロとニンフへの奉納浮彫》 2世紀ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo © Luciano and Marco Pedicini
同展の特徴のひとつは、同じくお風呂好きの日本人の入浴文化にも注目していること。天然の温泉から、江戸時代に町中に整備された湯屋、今に残る銭湯、そして家庭内の内風呂まで、独自の風土の中で育まれた入浴文化が紐とかれる。
展示品のなかには、古代ローマのテルマエを想像復元したCG映像や、カラカラ浴場を縮小復元した模型など、浴場文化をわかりやすく紹介するものも多い。また会場では、漫画『テルマエ・ロマエ』の主人公ルシウスが浴衣姿で案内役を務めてくれるそうだ。ルシウスが浴場を通して古代ローマと現代日本を往復したように、来館者のそれぞれがふたつの入浴文化を比較し、また体感する楽しみを味わえる展覧会となっている。
<開催概要>
『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』
会期:2024年4月6日(土)