歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』上演演目決定 『寿曽我対面』『熊谷陣屋』『大富豪同心』ほか
2025年1月、東京・歌舞伎座にて上演される、松竹創業百三十周年『壽 初春大歌舞伎(ことぶき はつはるおおかぶき)』の演目が発表された。
昼の部は、新春にふさわしい祝祭劇の『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』。江戸歌舞伎では、初春興行に曽我兄弟の仇討ちを題材とした作品を上演とするのが吉例で、歌舞伎の役柄が一堂に揃う豪華な一幕となる。曽我五郎を坂東巳之助、曽我十郎を中村米吉という『新春浅草歌舞伎』を卒業した花形ふたりが勤める。
続いて、夢枕獏の大人気シリーズ『陰陽師(おんみょうじ)』より、「大百足退治(おおむかでたいじ)」と「鉄輪(かなわ)」の二幕を上演。平成25(2013) 年9月の歌舞伎座新開場柿葺落『九月大歌舞伎』に新作歌舞伎として上演され、好評を博した『陰陽師』。今回の上演では、前回の『陰陽師』と同じ配役で「大百足退治」と「鉄輪」が上演される。「大百足退治」では尾上松緑が藤原秀郷を勤め、「鉄輪」では松本幸四郎が安倍晴明、中村勘九郎が源博雅を勤める。
また、「鉄輪」では松本白鸚が蘆屋道満で出演することが発表された。
そして、中村鴈治郎家の芸である「玩辞楼十二曲」より『封印切(ふういんきり)