くらし情報『初期作品から新作まで400点近くを一堂に公開『豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表』12月9日より開催』

2023年12月1日 11:30

初期作品から新作まで400点近くを一堂に公開『豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表』12月9日より開催

《鉛筆》1996年東京都現代美術館蔵撮影:椎木静寧


1990年より30年以上にわたって、社会に存在する様々な制度や価値観、約束事に対して独自の手法で対峙してきた現代美術家・豊嶋康子の、美術館では初となる大規模個展が、東京都現代美術館で12月9日(土)から2024年3月10日(日)まで開催される。
東京藝術大学在学中の1990 年に、東京の田村画廊と軽井沢の西武高輪美術館で作品を発表し、そのコンセプチュアルな作風が注目を浴びた豊嶋康子(1967-)。1990年の《エンドレス・ソロバン》や《鉛筆》など、物や道具の使用法や構造に着目して、その機能を宙づりにするような作品制作からキャリアを始めた豊嶋は、90年代後半には「表現」の領域を広げ、銀行での口座開設や株式購入、生命保険への加入といった社会・経済活動を素材とした作品を発表。2000年代からは、一般的に共有される色彩の体系を自身の設定で塗り替える作品や、表と裏、支持体と図、天と地などのように二項対立するものをずらし、重ね、反転させることで、複数の見方を可能とする作品など、多彩な創作活動を展開してきた。
だが、その多彩さの根底には一貫して、既成の仕組みや枠組みなどに対して自らが感じる違和感や関心を梃(てこ)

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