2024年1月8日 12:00
『カラオケ行こ!』──中学生に歌を教わる綾野剛のヤクザが醸し出す、不思議な魅力【おとなの映画ガイド】
(C)2024『カラオケ行こ!』製作委員会
歌が上手くなりたいヤクザが、縁もゆかりもない中学生の合唱部部長にレッスンを頼む、という突拍子もない青春コメディ映画『カラオケ行こ!』が、1月12日(金) から公開される。ヤクザの幹部役が綾野剛、中学生はオーディションで選ばれた齋藤潤。イケメンで怖そうなヤクザのオニイさんは、なぜそうまでして歌が上手くなりたいのか? そこには恐怖のストーリーがありまして……。
『カラオケ行こ!』
原作は、同人誌出身の人気マンガ家、和山やまのコミック。1冊完結の単行本が55万部の発行部数を超えたヒット作だ。それを、『リンダ リン ダ リンダ』『1秒先の彼』の山下敦弘監督、『逃げるは恥だが役に立つ』などの脚本を手掛けた野木亜紀子、というヒューマンドラマの名手たちが映画化した。
綾野が扮するのは祭林組の若頭補佐、成田狂児。名前も怖そう、凶暴さを内に秘め、表面はていねいでやさしそうな、ブラックスーツのインテリ風やくざ。
目下の彼の悩みは、組長の誕生日に開かれる組員総出のカラオケ大会が近づいていることだ。
組長が大のカラオケ好きで、大会の審査員長を務める。最下位になった組員には、組長の第二の趣味“入れ墨彫り”のモルモットになるという”罰”が待っている。