くらし情報『“水の呼吸”の源流はここにあった! 日本美術史学者が語る映画『HOKUSAI』の魅力』

2021年5月17日 12:00

“水の呼吸”の源流はここにあった! 日本美術史学者が語る映画『HOKUSAI』の魅力

『HOKUSAI』 (C)2020 HOKUSAI MOVIE

(C)2020 HOKUSAI MOVIE



日本が世界に誇る伝説の絵師・葛飾北斎の半生を描いた映画『HOKUSAI』が5月28日(金)から公開になる。葛飾北斎は日本のみならず世界にも熱狂的なファンの多い19世紀の絵師で、代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が2024年度から発行される新紙幣の千円札にも採用されるなど“現代を生き続ける画家”でもある。なぜ、北斎はいまも多くの人に愛されるのだろうか? 日本美術史を研究し、信州小布施にある北斎館の館長も務める安村敏信氏に話を聞いた。

葛飾北斎は幼い頃から絵の道に進み、その後に版画や浮世絵の世界に進出。その生涯を通じて一職人として絵筆を動かし続け、平均寿命が40歳と言われた江戸時代後期にあって、90歳まで生き、3万点を超える作品を残した。

北斎の作品は19世紀のものだが、先に紹介した新紙幣やパスポートなどにも使用され、その技法や特徴はジャンルを超えて現代の文化に多大な影響を与えている。「北斎は色々な表現をしているので、影響を受けた方々も、北斎に刺激を受けた新しい表現を続けている」と安村氏は説明する。

「例を言えば、『鬼滅の刃』に登場する“水の呼吸”の流流舞いというのは、まさに北斎の上町祭屋台天井絵「怒濤図」

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