2021年10月28日 14:00
【ライブレポート】湘南乃風「やっとここまで辿り着いたんだよな俺ら」 約1年越しの想いが詰まった東京ガーデンシアター
あえて言うならば、特別なことは何もなかった。けれど、だからこそ最高だと思えるライブだった。いつも通りのことを変わらずに全力でパフォーマンスしてくれた湘南乃風の4人、バックセレクター(DJ)として参加しているThe BK Sound、ダンサー、そしてオーディエンス、さらにはここに来られなかったファン、全員でつくった“遊び場”がそこにはあった。
ツアータイトル『風伝説TOUR 2020 四方戦風〜ぶっ飛べクソアツい粋な祭り 頂け一番〜』に、“2020”とある通り、本来であれば昨年の9月にファイナルを迎えているはずだった。新型コロナウイルス感染症拡大により一度は全日程を延期、しかしそれでも切迫した状況は変わらず、すべてのチケットの払い戻しをしてリスタートすることとなった。ということで、約1年越しの想いが詰まった東京ガーデンシアターでのライブ、盛り上がらないわけがない。
昨年5月にリリースしたアルバム『湘南乃風〜四方戦風〜』のオープニングナンバー「不死鳥」のイントロから会場全体がトップギアの熱気に包まれた。
「3年ぶりだぞ、みんな元気かー!こんなもんじゃねーだろ!遊ぶぞー!」とHAN-KUNがフロアを煽れば、オーディエンスは声を出せない分、ハンドタオルをちぎれんばかりに回して応える。